「米国は今まで各国の<豚の貯金箱>だった。」
とトランプ大統領は言います。そろそろ、その貯金箱を割ってもらう時期がきたと
彼は思っているのでしょう。
「関税とはなんてすばらしい言葉だろう。関税はすべてを公平にする。」
2020年大統領選挙を勝ち抜くためにトランプはファイティングポーズを
緩めません。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す。」
トランプの毒針に刺され、戦意を喪失したメキシコ・・・そしてFRB・・・
さて、最大の難関、中国はどうなるでしょうか?
中国は最近「中国は当面米中通商協議に興味はない。」というスタンスを示してきました。
一時は習近平国家主席のG20欠席が噂されたほどです。
しかし、この時もトランプは自信満々でした。
「習近平はG20に姿を見せる。」「見せなければ追加の関税が発動される。」
かくして・・・G20で再び米中首脳は会談をするべく準備がすすめられています。
トランプの強気・・・習近平が最後は出てくる理由・・・意外に簡単です。
2018年・・・米国の中国からの輸入額は5395億ドル⇔中国の米国からの輸入額は1203億ドル。
勝負は明らかです。このままの関税合戦を続ければ(既に現状でも)、中国は「弾切れ」の状態・・・
「同じ力で殴り返す」ことは不可能な状態だということです。
だからこそ・・・習近平はプーチンに擦り寄ります。EUでも財政難のイタリアに「一帯一路」で
歩み寄りを見せます。
つまり・・・世界経済にとってよくないことは世界の経済成長のために必要な主要国の
協調が、二つのグループに分かれることにより途切れてしまうことです。
人格的にどちらが上か・・・二人のリーダーの「天から与えられた資質」が問われるときです。
加藤